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先頃、我が愚女が嫁入りしました。その時の入場行進に使う曲を頼まれたのですが
慶事お裾分けの意味も兼ね、同時代に同じ国に生きたということでこのコーナーに
間借りして公開したいと思います。

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ロシア大使 カイザーリンク伯爵は病気がちな上不眠症持ちでした。
彼はお抱えチェンバリストとして演奏させていた、バッハの弟子
ゴールドベルクに、安眠できるような明るく穏やかな曲を、
作ってもらえるように頼んで欲しいと伝え、
バッハがこれを受けて作曲したのが
『アリアと様々の変奏曲からなるチェンバロのための練習曲』だということです。
勿論この逸話の真偽のほどは定かではありません。
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* 第01曲 Aria 03'41"
* 第02曲 Variation01 02'16"
* 第03曲 Variation02 01'53"
* 第04曲 Variation03 02'05"
* 第05曲 Variation04 01'22"
* 第06曲 Variation05 01'07"
* 第07曲 Variation06 00'57"
* 第08曲 Variation07 02'00"
* 第09曲 Variation08 02'26"
* 第10曲 Variation09 01'30"
* 第11曲 Variation10 01'49"
* 第12曲 Variation11 01'55"
* 第13曲 Variation12 02'43"
* 第14曲 Variation13 05'02"
* 第15曲 Variation14 02'38"
* 第16曲 Variation15 03'42"
* 第17曲 Variation16 03'25"
* 第18曲 Variation17 01'58"
* 第19曲 Variation18 01'32"
* 第20曲 Variation19 02'14"
* 第21曲 Variation20 02'00"
* 第22曲 Variation21 03'45"
* 第23曲 Variation22 01'57"
* 第24曲 Variation23 01'28"
* 第25曲 Variation24 02'38"
* 第26曲 Variation25 06'34"
* 第27曲 Variation26 01'53"
* 第28曲 Variation27 01'51"
* 第29曲 Variation28 02'11"
* 第30曲 Variation29 02'12"
* 第31曲 Variation30 01'57"
* 第32曲 aria da capo 04'33"

今回 公開するのはいわゆる「3声のインベンション」です。
「いわゆる」 と 口ごもるのは、本名ではないからです。
本名は「シンフォニア」といいます。
シンフォニアというとバッハの時代、形式名称ではありません。
むしろフーガと同義ととらえて差し支えないでしょう
この曲集もクラビコードのために作曲されました。
クラビコードについては2声のインベンションで詳しく解説しています。
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| 全曲1ファイル | 01/13公開予定 |

ピアノのレッスンでやったことのある方には懐かしい曲と言えるかもしれません。
いわゆる「バッハのインベンション」です。
今回セットで公開するのは、2声だけとします。
バッハがこれらの曲を作曲したのは
ピアノのためではなく、
クラビコードという楽器のためでした。
クラビコードは、金属片で弦を
押さえて音を鳴らします。
この楽器のメリットは、多少のクレッシェンド、
デクレッシェンドがつけられることで、
反面、音が極めて小さくなってしまいました。
そのために、私の想定している会場は、
室内楽ホールです。
そこで、聴衆全員、
水を打ったように静かに聴いている
と。。想像して下さい。^^;
使用音色は、「007 Harpsichord」を使っています。
音色はハープシコードと非常に似通っていますから、
(要はダイナミックな演奏が可能かどうかの違いだけで)
「クレッシェンド・デクレッシェンドできるハープシコード」と
考えてもらって差し支えありません。
* 第01曲 Allegro (01'03")
* 第02曲 Allegro moderato (01'21")
* 第03曲 Vivace (00'57")
* 第04曲 Allegro (00'56")
* 第05曲 Allegro moderato (01'28")
* 第06曲 Allegretto (03'38")
* 第07曲 Allegro (00'53")
* 第08曲 Vivace (00'48")
* 第09曲 Con spirito (00'57")
* 第10曲 Presto (00'46")
* 第11曲 Allegro moderato (00'56")
* 第12曲 Allegro giocoso (01'08")
* 第13曲 Allegro tranquillo (01'10")
* 第14曲 Moderato (01'01")
* 第15曲 Allegro non troppo (00'57")

数ある大バッハのオルガン曲の中でも、最も有名なものの1つに入るでしょう。
トッカータというのは鍵盤楽器特有の名称です。
原意は『触れる』だそうで、即興的なものが多いです。
いくつかキーワードを列挙しておきます。
「技巧的」「変化に富む」「多彩」「幻想的」「奔放」……
フーガに入ると一変して緻密なバッハが現れます。
まさに、好対照が味わえます。
フーガが終わると再びトッカータにもどります。
前半のトッカータが対位法的だったのに、対して
こちらのトッカータは、和声的です。
そんな面でも気をつけて聴くとおもしろいですね。

いよいよこの組曲も最後の1曲です。(^^)
第1曲:(序曲) 第3番の序曲同様、シンコペートされたリズムと旋律が絡み合います。中間部は、8分の9拍子。活発で長大なフーガです。
第2曲:(ブレー) ドゥーブルを備えています。ファゴットの8分音符の旋律が聞き所です。ドゥーブルとトリオの違いについては「管弦楽組曲第1番」の解説を参照して下さい。
第3曲:(ガボット) 4拍子の舞曲で、4拍目または3拍目と4拍目にアクセントが来るリズムが特徴的です。16分音符を含む楽型よって少し変わったガボットです。
第4曲:(メヌエット) ドゥーブルを持ちます。同時に4楽器(弦3部とファゴット)によるトリオになっています。
第5曲:(ルジュイサンス) フランス語で「遊び」「お祭り騒ぎ」などを意味する言葉です。4分3拍子の明るい曲です。単純で二部形式が用いられています。華やかさ、対位法的技巧がリズミカルです。
* 第1曲:序曲 12'27"
* 第2曲:ブレー 03'05"
* 第3曲:ガボット 01'54"
* 第4曲:メヌエット 03'25"
* 第5曲:ルジュイサンス 01'53"

第1曲:(序曲) 管弦楽組曲第1番,第2番とも共通するフランス風序曲です。1,2番の組曲の序曲に比べ長大でフーガは緻密で無窮動感があります。トランペットがとても効果的に用いられています。
第2曲:(アリア) 「G線上のアリア」として有名な曲です。通層低音が効果的に用いられています
第3曲:(ガボット) ドゥーブルが用いられ、トリオにあたる部分は存在しません。ドゥーブルとトリオの違いについては「管弦楽組曲第1番」の解説を参照して下さい。
第4曲:(ブレー) ドゥーブルを持たない単純2部形式のブレーです。ブレー独特のシンコペーションは、曲の後半によく現れています。
第5曲:(ジーグ) 古いイタリアの舞踏曲で8分の6拍子のとても速い曲です。強弱の強い対比が楽しめます。
* 第1曲 (序曲) 11' 40"
* 第2曲 (アリア) 4' 20"
* 第3曲 (ガボット) 3' 52"
* 第4曲 (ブレー) 1' 14"
* 第5曲 (ジーグ) 1' 58"

この管弦楽組曲第2番も1番同様、フランス風序曲 から始まります。緩-急-緩 の構成も同じですが、1番に比べて2番のほうが、「仕掛け」が凝ってます。すなわち、緩:和声的構成/ 急:4声フーガ/ 緩:旋律的構成のようであり、フーガを挟む2つの緩徐部分に変化を持たせているのです。
第2曲:(ロンド) は、後世の演奏会用「ロンド形式」ということですと、当サイトでも「ベートーベンの部屋」Piano Sonata C-Major (Op.2 , No3)などにその典型例の1つを見ることができます。しかし、この組曲でのロンドは、もともとのフランスの舞曲形式の1つとしてのロンドの形態(ガボットに似ている)に忠実です。Aの主題に挟まれて、真ん中に短いトリオが挿入された構成をとっています。
第3曲:(サラバンド) は、スペインのゆったりした3拍子の舞曲です。全7曲の中で見ると、ここがちょうど緩徐楽章の役割を果たしていることになります。
第4曲:(ブレー) は、第1番第6曲の「ドゥーブル」がその性格を鮮明に表しています。また低音楽器にも特色が与えられています。すなわち、『バッソオスティナート』という手法が用いられており、ラ・シ・ド・シ・ラ・シ・ド・シ…といった同じ楽形を繰り返し続けるのを聞き取ることができると思います。
第5曲:(ポロネーズ) は、完備された「ドゥーブル」を持ちます。ソロフルートの技巧をお楽しみ下さい。
第6曲:(メヌエット) は、このメヌエットは「ドゥーブル」(またはトリオ)を持たず、とても短い曲として作られています。その代わりに第7曲「バディヌリー」に流れ込むような演奏もしばしば聴かれます。
第7曲:(バディヌリー) は、フランス語「冗談を言う」に由来します。特定の舞曲形式を指す標題ではありません。
* 第1曲 (序曲) 12' 34"
* 第2曲 (ロンド) 02' 06"
* 第3曲 (サラバンド) 3' 36"
* 第4曲 (ブレー) 2' 29"
* 第5曲 (ポロネーズ) 4' 17"
* 第6曲 (メヌエット) 1' 32"
* 第7曲 (バディヌリー) 1' 26"

この管弦楽組曲が作曲された当時流行していたフランス風序曲 は、緩-急-緩 の構成を持ち真ん中の「急」の部分は大規模なフーガであるという特徴を持っています。それが当時流行の最先端であるわけですから、この管弦楽組曲の序曲もなかなかの大作です。しかし、それに比して2曲目以降はすべて小品ですので軽い気持ちで聴いて楽しんでいただけるのではないかと思います。
第2曲:(クーラント) は、フランス語 "courir (走る,揺れる)" に由来するという名前が示すように活発な3拍子の舞曲です。
第3曲:(ガボット) は、別の作品、ゴセックのガボットなどが有名ですね。4拍子の舞曲で、4拍目または3拍目と4拍目にアクセントが来るリズムが特徴的です。
第4曲:(フォラーナ) は、6拍子系の古いベネチアの舞曲形式です。バッハは、この曲を細かく動き続ける第2ヴァイオリンとヴィオラの上に第1ヴァイオリンと木管楽器で奏されるゆったりした旋律というとても美しい小品として仕上げました。
第5曲:(メヌエット) では、中間部の弦楽器ソロ群の演奏が印象的であると思います。このソロ群の演奏する部分が後世「トリオ」と呼ばれる部分に発展します。
第6曲:(ブレー) は、2拍子系のフランス舞曲です。こちらのトリオの部分(この頃の言い方では「ドゥーブル」)は木管楽器の独奏群によって演奏されます。
第7曲:(パスピエ) は、フランス・ブルターニュ地方の船乗りの舞曲に由来するそうで、たいへん活発な楽曲です。
* 第1曲 (序曲) 10' 26"
* 第2曲 (クーラント) 2' 07"
* 第3曲 (ガボット) 5' 11"
* 第4曲 (フォラーナ) 1' 57"
* 第5曲 (メヌエット) 4' 38"
* 第6曲 (ブレー) 2' 58"
* 第7曲 (パスピエ) 2' 32"

4曲セットの本シリーズ、最後はイ長調です。ちょうど1つおきに、短調主体−長調主体−短調主体−長調主体と並んでいるわけです。
1楽章 は、即興性の強い楽章で、技巧的でもあります。
2楽章 は、非常に簡潔で美しいハーモニーが楽しめます。また、曲の最後は完全終止せず、半終止(5度の和音で曲を閉じる)されているのが印象的です。
3楽章 は、チェンバロの左手の動きを楽しめるように思ったので、かなりテンポを速めの演奏として整えてみました。
* 第1楽章 (Viace) 3' 50"
* 第2楽章 (Largo e dolce) 2' 28"
* 第3楽章 (Allegro) 3' 11"

3楽章形式というと直感的には「小品」というイメージがあるかおしれませんが、さにあらず。かなりの大作です。
第1楽章 は、「 Andante 」とテンポ指定されていますが、けっして緩徐楽章ではありません。指揮者がタクトをゆったりと1度振る中に、細かな音符がぎっしり敷き詰められている感じです。演奏自体は速い曲と感じられるものと思います。ロ短調のしっとりとしたテーマは、フルートに、チェンバロの高音部に、低音部にと絶妙のかけあいで印象的に繰り返されます。
第2楽章 は、第1楽章とはニ長調に転調し明るく甘美なシチリアーノです。さらに長さでも構造でも対照的です。チェンバロは完全に伴奏にまわり、明るい旋律はフルートが朗々と歌います。
第3楽章 は、再びロ短調に戻り快速で力強いテーマが、やはり第1楽章と同様のみごとなかけあいで繰り返されます。
* 第1楽章 (Andante) 9' 20"
* 第2楽章 (Largo e dolce) 2' 38"
* 第3楽章 (Presto) 7' 07"

この「BWV1035」に先だって公開した「BWV1034」と対をなす作品です。短調を主として全体にしっとり感が強かった「BWV1034」に対して、この「BWV1035」は、透明感のある明るさに満ちています。
第1楽章 は、サビの部分だけ3連音で構成され全体的にゆったりとした感じであるにもかかわらずリズミックな印象を与えます。
第2楽章 は力強いテーマが、速いパッセージで音階を奏でる経過句の合間を縫って反復されるのが印象的です。
第3楽章 の「Siciliano」だけが嬰ハ短調で、明るい他の楽章と好対照をなします。「Siciliano」とは、17,18世紀シチリア起源の舞曲です。バッハ以外にもコレッリなどがこの形式を好んでよく用いています。
第4楽章 は曲の開始直後などにフルートからチェンバロとビオラダガンバ(またはチェロ)に旋律が移行します。逆に通奏低音はまったく音がやみ、文字通りフルートがアカペラとなる部分なども設けられています。掛け合いをお楽しみ下さい。
* 第1楽章 (Adagio ma non tanto) 2' 07"
* 第2楽章 (Allegro) 2' 47"
* 第3楽章 (Siciliano) 2' 56"
* 第4楽章 (Allegro assai) 2' 51"

バッハのケーテン時代(1717-1723)の作品であると推定されるもので、有名な「無伴奏パルティータ」より少し後の作品ではないか、ということですから円熟期の作品ということになりますね。マイナーコードが多くしっとりした感じの1,2楽章に対し3楽章は明るく対比的です。それを決然としたテーマから始まる4楽章が締めくくる。そんな感じです。
* 第1楽章 (Adagio ma non tanto) 1' 52"
* 第2楽章 (Allegro) 2' 53"
* 第3楽章 (Andante) 2' 25"
* 第4楽章 (Allegro) 2' 44"
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